
狭幅トラクタで白ネギ機械化一貫体系やってみた

ISEKIで新しく登場した大規模向け白ネギ機械を使い、機械化一貫体系での栽培をやってみました。条間130~150㎝の広幅条間にできる圃場にオススメの機械をご紹介します。
- 栽培
- 農薬
- スマート農業
井関農機(株)
今回は、地床育苗とは異なる特徴をもつ、たまねぎのセルトレイ育苗を紹介します!
※本記事は2020年10月6日に井関農機㈱のHP(夢総研だより)に掲載された内容を転載・再編集しています。
たまねぎ栽培では、地床で育苗したものを一度掘り出し調製した苗(裸苗)を移植することが多いと思います。
地床育苗は資材費が安価で、水管理の手間が少ない方法です。
しかし、水田転作等でたまねぎを新規に始めた方からは、地床育苗は「雑草管理や移植前の苗取り、調製が大変!」「間引き作業が面倒・・・」という声も耳にします。
玉ねぎのセルトレイ育苗とは、セルトレイに1粒ずつ播種して育苗する方法です。規格化されたトレイと専用培土を用いるため、苗質も安定しやすく、均質な苗を作りやすい特徴があります。
セルトレイ育苗では地床を使用しないので畝立て等が必要ありません! セルトレイを置く場所の土壌条件も問われず、育苗場所の選択肢が広い等の特徴があります。
セルトレイ育苗は、これからたまねぎに取り組む方におすすめの方法です
セルトレイ育苗、ちょっと興味あるな・・・もっと知りたいな・・・
そんな皆様の心の声にお応えし、ここからは、セルトレイ育苗の特徴について紹介します!
セルトレイで育苗するため、地床育苗なら必須の除草・間引きの管理作業が不要です。
培土が乾かないように1日1〜2回かん水します。
たまねぎ育苗では、苗の生育を揃え、倒伏を防止するために、生育期間中に3〜5回*葉切りを行います。
セルトレイ育苗では、地面が均平なハウス等で育苗を行うため、葉切り機でも作業が行いやすい管理方法です。葉切りをバリカン等で行う場合は、置き台の高さを調節することで、作業時に腰をかがめず作業できます。
*回数は生育状況によって異なります。
葉切り機で走行し、刈高さを揃えるためには、育苗場所が平らな必要があります
バリカンでの作業あら育苗台の高さを上げることで作業が楽に!
播種後60日程度で移植可能な苗となります。セルトレイで育苗した苗は、移植前の苗取り・調製作業が不要なので作業の軽減につながります。
地床育苗とは違う特徴がたくさんありますね!
セルトレイ育苗では資材の購入が必要になりますが、地床の雑草管理や苗取り・調整がなかったり、苗質も揃えやすいので初めてたまねぎに取り組む方にとっても、すでに栽培している方にとってもおすすめできる育苗方法です!
ヰセキの野菜移植機で移植できます!
移植機に関しては、こちらをクリック!
よし、セルトレイ育苗やってみよう! でも、使う資材ってどこで買えるの??
ヰセキでは、セルトレイ育苗に使用する資材を取り扱っています!
● セルトレイ
苗を作るためのトレイです。
育苗箱にセットして使用します。
たまねぎ育苗では、200穴288穴を主に使用します。
● 穴あけローラー・アクリルプレス
土詰め後、播種穴を開けるために使用します。
● 水稲兼用箱・アンダートレイ
セルトレイの受け箱です。
セルトレイをセットし育苗します。
※アンダートレイは兼用箱の軽量版です。
● ポットル
播種作業に用います。
200穴、288穴用があります。
※コート種子専用です。
● ヰセキねぎっこ培土
ねぎ・たまねぎ用培土です。
セルトレイの他、チェーンポットにも対応しています。
適正な水分・pH・ECに調整していますので、開封後すぐに使用できます。
● バーミキュライト
覆土に用います。
詳しくは、お近くの販売店までお問合せ下さい。