【たまねぎ】たまねぎ栽培におすすめ! セルトレイ育苗

今回は、地床育苗とは異なる特徴をもつ、たまねぎのセルトレイ育苗を紹介します!

※本記事は2020年10月6日に井関農機㈱のHP(夢総研だより)に掲載された内容を転載・再編集しています。

たまねぎのセルトレイ育苗って?

たまねぎ栽培では、地床で育苗したものを一度掘り出し調製した苗(裸苗)を移植することが多いと思います。

地床育苗は資材費が安価で、水管理の手間が少ない方法です。

しかし、水田転作等でたまねぎを新規に始めた方からは、地床育苗は「雑草管理や移植前の苗取り、調製が大変!」「間引き作業が面倒・・・」という声も耳にします。

玉ねぎのセルトレイ育苗とは、セルトレイに1粒ずつ播種して育苗する方法です。規格化されたトレイと専用培土を用いるため、苗質も安定しやすく、均質な苗を作りやすい特徴があります。

地床育苗と比較したセルトレイ育苗のメリット

セルトレイ育苗では地床を使用しないので畝立て等が必要ありません! セルトレイを置く場所の土壌条件も問われず、育苗場所の選択肢が広い等の特徴があります。

セルトレイ育苗は、これからたまねぎに取り組む方におすすめの方法です

セルトレイ育苗の特徴

セルトレイ育苗、ちょっと興味あるな・・・もっと知りたいな・・・

そんな皆様の心の声にお応えし、ここからは、セルトレイ育苗の特徴について紹介します!

特徴① 苗床の除草・間引きが不要

セルトレイで育苗するため、地床育苗なら必須の除草・間引きの管理作業が不要です。

セルトレイ育苗の特徴:草取り、間引きが不要

特徴② こまめなかん水管理

培土が乾かないように1日1〜2回かん水します。

セルトレイ育苗の特徴:管理にはこまめなかん水が必要

特徴③ 葉切り作業が楽に

たまねぎ育苗では、苗の生育を揃え、倒伏を防止するために、生育期間中に3〜5回*葉切りを行います。

セルトレイ育苗では、地面が均平なハウス等で育苗を行うため、葉切り機でも作業が行いやすい管理方法です。葉切りをバリカン等で行う場合は、置き台の高さを調節することで、作業時に腰をかがめず作業できます。
*回数は生育状況によって異なります。

セルトレイ育苗の特徴:葉切り作業が楽になる(葉切り機での作業の様子)

葉切り機で走行し、刈高さを揃えるためには、育苗場所が平らな必要があります

セルトレイ育苗の特徴:葉切り作業が楽になる(バリカンでの作業の様子)

バリカンでの作業あら育苗台の高さを上げることで作業が楽に!

特徴④ 苗取り・調製作業が不要

播種後60日程度で移植可能な苗となります。セルトレイで育苗した苗は、移植前の苗取り・調製作業が不要なので作業の軽減につながります。

セルトレイ育苗の特徴:苗取り、調整が不要

地床育苗とは違う特徴がたくさんありますね!

セルトレイ育苗では資材の購入が必要になりますが、地床の雑草管理や苗取り・調整がなかったり、苗質も揃えやすいので初めてたまねぎに取り組む方にとっても、すでに栽培している方にとってもおすすめできる育苗方法です!

ヰセキの野菜移植機で移植できます!

移植機に関しては、こちらをクリック!

たまねぎのセルトレイ育苗資材

よし、セルトレイ育苗やってみよう! でも、使う資材ってどこで買えるの??

ヰセキでは、セルトレイ育苗に使用する資材を取り扱っています!

たまねぎセルトレイ育苗の播種手順

● セルトレイ

ISEKI取り扱いのセルトレイの商品説明

苗を作るためのトレイです。
育苗箱にセットして使用します。
たまねぎ育苗では、200穴288穴を主に使用します。

● 穴あけローラー・アクリルプレス

ISEKI取り扱いの穴あけローラー・アクリルプレスの商品説明

土詰め後、播種穴を開けるために使用します。

● 水稲兼用箱・アンダートレイ

ISEKI取り扱いの水稲兼用箱・アンダートレイの商品説明

セルトレイの受け箱です。
セルトレイをセットし育苗します。

※アンダートレイは兼用箱の軽量版です。

● ポットル

ISEKI取り扱いのポットルの商品説明

播種作業に用います。
200穴、288穴用があります。

※コート種子専用です。

● ヰセキねぎっこ培土

ヰセキねぎっこ培土の商品説明

ねぎ・たまねぎ用培土です。
セルトレイの他、チェーンポットにも対応しています。
適正な水分・pH・ECに調整していますので、開封後すぐに使用できます。

● バーミキュライト

ISEKI取り扱いのバーミキュライトの商品説明

覆土に用います。

詳しくは、お近くの販売店までお問合せ下さい。

執筆者

井関農機(株)

井関農機(株)

農業機械の開発、製造、販売を行う農業機械総合専業メーカー。1926年創立以来、農業の機械化・近代化に貢献。魅力ある「農業=儲かる農業」の実現に向け「ハード(農業機械)」と「ソフト(営農技術)」の両面からお客さまの営農スタイルに合ったベストソリューションの提供に取り組んでいる。

執筆者

井関農機(株)

井関農機(株)

農業機械の開発、製造、販売を行う農業機械総合専業メーカー。1926年創立以来、農業の機械化・近代化に貢献。魅力ある「農業=儲かる農業」の実現に向け「ハード(農業機械)」と「ソフト(営農技術)」の両面からお客さまの営農スタイルに合ったベストソリューションの提供に取り組んでいる。