関東でじゃがいも15ha?? 生産者を独自取材!!

関東でジャガイモの契約栽培を行っているS氏。2022年の栽培を追っていきます!!

北海道で主に使用されているポテトプランタの納品が関東であるとの情報を聞きつけ行ってみることに。

すると15haのジャガイモを作付けしていることが判明!!10年近く連作しているにも関わらず、そうか病等の連作障害は今まで出たことないとのこと(゜o゜)

話を聞くうちにどのような栽培を行っているか興味が湧いてきました(‘ω’)ノ

2022年の栽培を追っていきます!!

ポテトプランタで移植

まだまだ、最低気温がマイナスになる2月中旬。じゃがいもの植え付けを行っているということで訪問しました。

圃場へ行くと、85馬力のトラクタにポテトプランタを装着して移植していました。時速4.5~5.5㎞/hで2条植えで作業。やはり早い!順調であれば、1日2ha植え付けられるそう。

ISEKIのポテトプランタでじゃがいもを移植しているところ
ポテトプランタでの移植

使用している種イモは約30g/個に切ったものにシリカをかけて腐食を防止していました。

シリカをまぶした種芋の画像
移植するじゃがいも(切った種芋にシリカをまぶした状態)

肥料のやり方にもこだわりが!! 肥料を4回に分けて分肥するとのこと。培土のたびに加えていくとのこと。1回目(元肥)は、ポテトプランタで移植同時に、高度化成肥料と過リン酸石灰を施肥。どちらも即効性の肥料で初期に効かせる目的がある模様(゜o゜)

これからどのような生育、作業があるか楽しみです!!

その他
・2条うえ条間78cm(トラクタ隣接条間82cm)
・株間は24cm

ポテトプランタの施肥ホッパー部の拡大画像
ポテトプランタの施肥ホッパー(2種類の肥料を移植同時に施肥することが可能)

ポテトハーベスタで収穫

だいぶ期間が開いてしまいましたが、ジャガイモの収穫に訪れました。

今年は土寄せ時期に雨が多く、例年4度入る培土の回数が減りましたが収穫まで無事たどり着いたとのこと。培土作業も見たかった、残念ですが来年見れる時期にアップします。

ちなみに使っている培土機は松山(株)のRK320で培土を行っています。

収穫時期の圃場の様子
ほ場の様子

今回収穫に使用する機械は東洋農機(株)のTOP1です。主に北海道のジャガイモ収穫で使われている機械。ISEKIの95馬力のトラクタでけん引します。

人が隣に立ってみるとわかるが、ほんとにデカい機械です!!

最高速度は3.8㎞/h、1時間に20aをこなす能力を持っています。なんて早い!!

収穫作業に使用した東洋農機のポテトハーベスタ「TOP 1」
東洋農機(株)TOP1
ポテトハーベスタでの収穫作業
収穫の様子

実作業ですが一人がトラクタを運転し、2~5名でTOP1の作業ステージに乗り込み選別作業を行います。

ジャガイモが次から次へと流れてきます。今年は収穫量が多く、ジャガイモの選別が追い付かないため時速2㎞程度で走行。

それでも後ろの作業者は大忙しでした。

収穫したジャガイモを選別しているところ
選別の様子

収穫されたイモは一時的にTOP1のメインタンクに貯められて、その後トラックの荷台の鉄コンの中へ排出します。

排出する際もイモが落下して傷つかないように巻上げシュートがついており、イモに配慮した構造に!!

収穫したジャガイモを巻上げシュートを使用して鉄コンテナに排出
シュートを伸ばして鉄コンへ排出している様子

素晴らしい、感動しっぱなしの一日でした!!

執筆者

井関農機(株)

井関農機(株)

農業機械の開発、製造、販売を行う農業機械総合専業メーカー。1926年創立以来、農業の機械化・近代化に貢献。魅力ある「農業=儲かる農業」の実現に向け「ハード(農業機械)」と「ソフト(営農技術)」の両面からお客さまの営農スタイルに合ったベストソリューションの提供に取り組んでいる。

執筆者

井関農機(株)

井関農機(株)

農業機械の開発、製造、販売を行う農業機械総合専業メーカー。1926年創立以来、農業の機械化・近代化に貢献。魅力ある「農業=儲かる農業」の実現に向け「ハード(農業機械)」と「ソフト(営農技術)」の両面からお客さまの営農スタイルに合ったベストソリューションの提供に取り組んでいる。