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近年引き受ける田んぼが増えて、育苗設備不足や、人手不足になっていませんか?
こういった困りごとを解決できる栽培法、「乾田直播」についてご紹介します。

乾田直播とは、代かきせず、乾いた状態の田んぼに直接播種する栽培方法です。
最近は栽培技術の向上により失敗や減収も少なくなってきており、移植とそん色のない収量・品質を安定して確保している事例も増えています。
以前より取り組みやすくなった乾田直播は、作業人数を増やさずに作付け面積を増やすことができるので、昨今の農業人口不足により再注目を浴びています。

乾田直播では以下のような作業を行います。今回の記事では移植との相違点を中心にご紹介しながら、ポイントを解説していきます。

移植と違い、機械によっては10km/h程度で播種できます。苗補給もないのでノンストップで播種作業ができ、あっという間に終わります。

圃場が乾かないと播種作業ができないので、乾きやすい圃場にするため排水対策を行います。


乾田直播種は移植より均平度合いが重要となるのでレベラーでの均平作業を必ず行います。
移植の苗より丈が低いうちから入水するので稲が水没しやすいため、しっかりと均平を取ります。
また、生育初期は水位を高くできないので、高低差をなるべく減らし浅水でも全体に水がいきわたるようにして、むらなく一発処理除草剤が効くようにします。


しっかり発芽させるため鎮圧が必要です。
播種前に適切な硬さに播種床を鎮圧することで播種深度が安定し発芽率が上がります。
また、播種後にも鎮圧することで籾を土と密着させ水分を吸いやすくします。


鎮圧作業は発芽の安定化以外の目的もあります。
乾田直播は代かきをしないので、漏水(地下浸透)防ぐために繰り返し鎮圧をして土壌表面を締め固めます。
砂質の圃場では鎮圧しても漏水防止にならないため乾田直播に適しません。乾田直播はやりやすい圃場で行うのがおススメです。
水が溜まったままになると籾が酸欠で死んでしまうので、発芽してある程度の丈(1.5葉程度)になるまで湛水しません。(土壌水分が足りない場合、発芽を促すために走水は行います)
湛水後の水管理や栽培管理は基本的に移植と同じです。中干しの実施は茎数を見て判断します。

発芽のタイミングによっては水が必要な期間が移植と異なってきますので、用水の確保できる期間に余裕のある圃場で行うと栽培し易くなります。
発芽したばかりの稲は雑草より生育が遅いので、湛水前に除草することで湛水するまでに雑草に負けてしまうのを防ぎます。
湛水前は噴霧タイプの
を使います。

湛水後は移植と同じ一発処理剤などの水稲除草剤を使います。
乾田直播がどういうものかイメージ出来ましたでしょうか?詳細については今後の記事で触れていこうと考えておりますのでご期待ください。
皆様も乾田直播を上手に組み込み、無理なく大面積をこなす経営にチャレンジしてみてはいかがですか。
直播栽培には、春に雨が多い地域に向いた湛水直播もあります。
気になる方はこちらへhttps://www.iseki.co.jp/einou/direct-seeding-rice/