“有機向け”だと思っていたけど違った。慣行栽培で使って分かったアイガモロボ2

アイガモロボ2は有機栽培向け――そう思われがちですが、実は慣行栽培の現場でも使われています。
雑草対策の自動化だけでなく、初期生育の安定、水管理のしやすさ、作業負担の軽減。
今回は、慣行栽培農家の実際の栽培スケジュールをもとに、導入から収量、効果実感までを時系列で紹介します。

「有機専用」だけじゃない!慣行栽培で使われる理由

アイガモロボ2は、抑草=有機という文脈で語られることが多い商品です。
しかし実際は、慣行のコメ農家が化学的防除以外の新たな雑草対策として選択するケースが増えています。

  • にごりによる雑草の生育抑制
  • 人が入らないことによる作業時間の削減

これらは、有機・慣行を問わず効果的なアイガモロボのポイントです!

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慣行栽培事例|実際の栽培スケジュールと生産者の声

使用事例① 田植え前の初期剤+アイガモロボ

宮城県でささむすびを栽培するAさん。ここ最近は、薬を播いてもヒエやクサネムに困ってしまうほ場がチラホラ…そんな中、Youtubeで見かけたアイガモロボにトライしてみました。

代かきおよび初期除草剤の散布は例年通り実施したうえで移植を行いました。初期除草剤の残効期間を考慮し、移植から約10日後にアイガモロボをほ場へ投入しました。
Aさんはロボの稼働時間を10aあたり1時間で設定しました。

〈生産者の声〉

毎年ヒエには悩まされていて、「薬を播いても、どうしても残るな」というほ場がありました。アイガモロボを使ってみたところ、ヒエの発生量は明らかに減ったと感じています。雑草対策を自動で任せられるのは、やはり楽ですね。

肝心の収量ですが、アイガモロボを使わずに例年どおり除草剤を2回散布しているほ場と同等の収量(8俵/反)でした。

使用事例② アイガモロボ+中期剤

秋田県であきたこまちを栽培するBさん。あるほ場では、除草剤を3~4回撒いても効かないことがあるため除草剤以外の手段を試してみることにしました。

代かきを例年通り実施したうえで移植を行いました。苗の様子を確認しつつ、移植から3日後にアイガモロボをほ場へ投入しました。そこから19日経過した頃にロボを引き上げ、除草剤を散布しています。

〈生産者の声〉

これまでは、初期剤と一発剤を使用し、雑草の発生が多いほ場は中後期剤も使うという体系でした。アイガモロボについては、まずは使いながら、投入するほ場の枚数を増やして、機械の性能をきちんと引き出せる使い方を確立したいと考えています。
実際に使ってみると、収量は維持したまま、除草剤の散布回数を減らすことができたので、今のところは「まぁ良いかな」という評価ですね。

まとめ

今回紹介した事例は、いずれも慣行栽培の中で、従来の除草体系を大きく変えることなくアイガモロボ2を活用したケースです。
一方で、使い方や評価は生産者ごとに異なり、導入目的やほ場条件に応じた試行錯誤が行われている点も共通しています。

抑草効果、作業負担の軽減、除草剤散布回数の見直しなど、得られた効果や実感はさまざまですが、いずれの事例においても収量を維持したまま、雑草対策の選択肢を広げる手段のひとつとして検討されていることが分かります。

アイガモロボ2は、慣行栽培において“万能な解決策”となるものではありません。
しかし、ほ場条件や栽培体系に合わせて使い方を工夫することで、雑草対策の負担を見直すきっかけになり得るツールであると言えるでしょう。

執筆者

ISEKIグループ

ISEKIグループ

2025年、井関農機が創立100周年を迎える記念の年に、国内広域販売会社6社と三重ヰセキ販売、井関農機 営業本部が統合し、新たに「ISEKI Japan」としてスタートしました。

これからも、私たちの「地域で農業を営む皆さまを一番近くで支えていきたい」という熱い思いを胸に、農業に関わるあらゆる場面で、日々皆様のお役に立てるよう努めて参ります。

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2025年、井関農機が創立100周年を迎える記念の年に、国内広域販売会社6社と三重ヰセキ販売、井関農機 営業本部が統合し、新たに「ISEKI Japan」としてスタートしました。 これからも、私たちの「地域で農業を営む皆さまを一番近くで支えていきたい」という熱い思いを胸に、農業に関わるあらゆる場面で、日々皆様のお役に立てるよう努めて参ります。