全自動野菜移植機でスイートコーン!

セル育苗された葉物野菜の定植に最適なヰセキ全自動野菜移植機PVZ100シリーズ。この移植機を使用してスイートコーン苗の植付に挑戦してみました!

スイートコーンのセル苗はあまり根を巻かせないので、全自動移植機では植付が難しいとされていました。
今回、抜取り性を向上させたオプションの2本爪(苗の抜取爪)を装着すれば、根巻のないスイートコーンにも対応できるのでは、という予想を立てて、植付テストを行ってみました。

スイートコーン、セル苗現地調査

スイートコーンをセル苗で育苗し全自動野菜移植機で植え付けている農家さんがいらっしゃるということで、調査に伺わせていただきました。

トレイは200穴のものを使用。

セル育苗のスイートコーンの苗
セル苗で育苗されたスイートコーン

トレイの下に電熱線を引いて、トンネルマルチをし発芽させます。これで約3日くらいで発芽するそうです。

基本的に1〜2割は発芽せず欠株になってしまうとのことで、ほ場に移動する前に補植して育苗欠株がないようにしてから、機械で植えているそうです。

抜取り爪は標準であり、大体抜取りできているそうですが、キャベツなどに比べると抜取り精度は低いとのこと。

トレイの下に電熱線引いてトンネルマルチで育苗中

植付テスト

愛知県のお客様ほ場にてスイートコーン苗の植付テストを行いました!

条間30cm、株間33cm、トレッド83cmの植付体系で、移植機の苗抜取爪は2本爪オプションに変更しました。

2本爪オプションの苗抜取爪の画像

苗の様子は御覧の通り。やはり根巻きが少なめの苗でした。

スイートコーンの苗丈を計測
スイートコーンの苗の根巻きの様子

結果は・・・

根巻きの少ない苗でしたが、2本爪のおかげでほぼ抜取ミスはありませんでした!標準爪でも植えられないことはありませんが、2本爪の方が抜取性能が向上することが分かりました。

ISEKIの全自動野菜移植機PVZ100で試験ほ場にスイートコーンの苗を植え付けているところ
どんなほ場でも映える、イケメンマスクなPVZ100

実際の植付の様子は下記よりご覧ください!

執筆者

井関農機(株)

井関農機(株)

農業機械の開発、製造、販売を行う農業機械総合専業メーカー。1926年創立以来、農業の機械化・近代化に貢献。魅力ある「農業=儲かる農業」の実現に向け「ハード(農業機械)」と「ソフト(営農技術)」の両面からお客さまの営農スタイルに合ったベストソリューションの提供に取り組んでいる。

執筆者

井関農機(株)

井関農機(株)

農業機械の開発、製造、販売を行う農業機械総合専業メーカー。1926年創立以来、農業の機械化・近代化に貢献。魅力ある「農業=儲かる農業」の実現に向け「ハード(農業機械)」と「ソフト(営農技術)」の両面からお客さまの営農スタイルに合ったベストソリューションの提供に取り組んでいる。