アイガモロボを活用した水稲有機栽培~ほ場準備編~
水稲有機栽培のハードル「雑草対策」も「アイガモロボ」を活用すれば乗り越えられる!
当社での実証結果をもとに、有機水稲の栽培ポイントをご紹介します。
「育苗」「ほ場準備」「土づくり」「雑草対策」「栽培管理」について連載形式で詳しくご紹介していきます。
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井関農機(株)
水稲有機栽培のハードル「雑草対策」も「アイガモロボ」を活用すれば乗り越えられる!
当社での実証結果をもとに、有機水稲の栽培ポイントをご紹介します。
「育苗」「ほ場準備」「土づくり」「雑草対策」「栽培管理」について連載形式で詳しくご紹介していきます。
今回は「土づくり編」です!
有機栽培では使用できる資材が限られていたり、有機肥料の肥効は化成肥料に比べて緩やかであるなど、施肥の計画には慣行栽培とは異なった工夫が求められます。
そこでオススメなのが「土壌分析」の活用です。
農作物の栽培に必要な土壌の状態や土壌中の成分の調査を行うことです。
とくに土壌の化学性分析では、適切な肥料の選定や施肥量の調整が可能となり、 ムダのない、効率的・効果的な施肥に繋げることができます。
ほ場の状態を知り、適切な土壌改善を行うために土壌分析を活用しましょう!
イノチオでは専門スタッフによる土壌分析を行っており、川合肥料ブランドとして有機肥料のラインナップも充実しているので、有機栽培の施肥設計も安心。土壌分析の結果をもとにお客様のほ場・栽培に合わせた施肥プランを提案してくれます。




イノチオの土壌分析サービスについてはヰセキ販売店にても承っておりますので販売店へお問い合わせください。
*地域によっては取扱いのない場合もございます。
ISEKIの実証ほ場では2022年より水稲有機栽培に取り組んでおり、初年度からイノチオ様と共同で施肥の実証を行っています。
実証では土壌分析に基づいた適切かつ効率的な施肥を実施し、有機2年目で慣行栽培同等の収量を達成することができました!
今回は、ISEKI実証ほ場における施肥事例として、有機栽培2年目に慣行同等収量を達成した年の内容をご紹介します。
(茨城県・有機コシヒカリ栽培)
有機栽培への取り組み初年度は、土壌分析の結果をもとに、イノチオ様より「安定した収量を確保するためには、基本となる元肥・追肥に加え、土壌改良剤の投入で土壌の養分バランスを整えることが重要」と提案を受け、複数の土壌改良剤を投入しました。
初年度に投入した土壌改良剤
・カルフレッシュ(Ca:55.27) 100kg/10a
・マクシリカ(Mg:25.5) 45kg/10a
・パームアッシュ(K:30) 60kg/10a
有機栽培2年目の作付前に土壌分析を実施したところ、前年と比較して多くの項目で数値が改善しており、初年度の土壌改良の効果が確認されました。

一方で、リン酸および加里は稲による吸収量が多く、標準値に対しても不足しているため、これら不足分を補うための土壌改良剤2種類を投入しました。
土壌改良剤
・リンサングアノ(P:27) 260kg/10a
・パームアッシュ(K:30) 180kg/10a
元肥
・ボカシ大王エコ普通粒 (5.2-4.3-2.7) 525kg/10a (N6kg/10a)
追肥
・サカナエキス特ペレ (7.1-4.3-2.4) 120kg/10a (N2kg/10a)
分析に基づいた施肥が活かされ、さらにアイガモロボによる雑草抑制の効果も相まって、542kg/10aの収量を達成しました。

なお、土壌分析を実施した初年度は土壌の養分バランスの改善余地が大きく、複数の土壌改良資材を投入しました。
しかし、年数を重ねることで土壌環境が徐々に改善し、投入する資材は段階的に削減されていきました。
4年目の作付では元肥と追肥のみの散布で538kg/10aの収量を取ることができました!
実際にiseki実証ほ場で使用したオススメの有機肥料をご紹介します。

ボカシ大王エコ(N-P-K 5.2-4.3-2.7(普通粒))
・普通粒(ペレット状)・Sタイプ(粒状)の2タイプ
・天然由来の緩効性肥料
・じっくりと肥効が続くため、水稲の基肥におすすめです。

サカナエキス特ペレDX(N-P-K 7.1-4.3-2.4)
・ペレット状
・水溶性タンパク質由来の窒素で比較的速効性あり。
・追肥での使用がおすすめです。

イノチオの土壌分析サービスおよび資材についてはヰセキ販売店にても取り扱っております。販売店へご確認ください。
*地域によっては取扱いのない場合もございます。
有機肥料は天然原料を使用しており養分含有量が低いため、化成肥料に比べて 散布量が多量になります。
多量散布が可能なブロードキャスターでの散布がおすすめです。

ブロードキャスターで主に散布可能な肥料形状
・ペレット状
・粒状
*詳細は散布機械の説明書をご確認下さい。
有機栽培においては、適切な施肥設計が収量安定のカギとなります。
土壌分析を活用し、ほ場の状態に合った施肥を行うことで、ムダを抑えながら効率的な栽培が可能になります。
まずは自分のほ場を知ることから!
土壌分析を上手に取り入れ、安定した有機栽培の実現につなげていきましょう。