アイガモロボを活用した水稲有機栽培~雑草対策編~
水稲有機栽培のハードル「雑草対策」も「アイガモロボ」を活用すれば乗り越えられる!
当社での実証結果をもとに、有機水稲の栽培ポイントをご紹介します。
「育苗」「ほ場準備」「土づくり」「雑草対策」「栽培管理」について連載形式で詳しくご紹介していきます。
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井関農機(株)
水稲有機栽培のハードル「雑草対策」も「アイガモロボ」を活用すれば乗り越えられる!
当社での実証結果をもとに、有機水稲の栽培ポイントをご紹介します。
「育苗」「ほ場準備」「土づくり」「雑草対策」「栽培管理」について連載形式で詳しくご紹介していきます。
本連載ではこれまで「育苗」「ほ場準備」「土づくり」「雑草対策」と段階ごとのポイントを解説してきました。
最終回となる今回は、「栽培管理」のポイントを整理します。
アイガモロボの稼働期間は5~10cmの深水とし、それ以外の時期は基本的に慣行栽培と同様の管理を行います。

稼働期間中は深水の影響で分げつが抑制気味になることがありますが、生育は後々追いつき、収穫の頃には気にならないことがほとんどです。
ロボを引き上げた後は浅水に切り替え、分げつを促すよう注意してみて下さい。
また、近年は夏季の猛暑が厳しくなっており、根の活性維持が重要です。
そのため、かけ流しや飽水管理を行い、水温・地温の上昇を抑える管理が推奨されます。
慣行栽培では元肥一発の施肥体系も見られますが、有機栽培では元肥+追肥の施肥体系で肥料切れを起こさないようにすることが確実です。
肥料切れを防ぐためにも、生育状況を見ながら確実に追肥を行いましょう。
追肥のタイミングや施肥量は品種ごとの栽培指針や葉色などの生育状況に応じて判断します。

(例)コシヒカリの場合
・出穂20日前頃
・窒素量1~2kg/10aを散布

サカナエキス特ペレDX(N-P-K 7.1-4.3-2.4)
・ペレット状
・水溶性タンパク質由来の窒素で比較的速効性あり。
・追肥での使用がおすすめです。
収穫作業は慣行栽培と同様です。慣行作物との混入に注意しましょう。

作業の効率を高めるために、Amoniの「水稲生育予測」機能の活用がおすすめです。
「地点・品種・移植日・苗姿」を入力するだけで「幼穂形成期・出穂期・成熟期」の到達予測日を把握できます。
これにより、
・追肥タイミングの最適化
・収穫時期の見極め
・作業計画の効率化
が可能になります。


ISEKIの実証ほ場では、2022年より水稲有機栽培に取り組んでいます。
本連載でご紹介した「育苗」「ほ場準備」「土づくり」「雑草対策」「栽培管理」のポイントを抑えた栽培を行い、慣行同等の収量(茨城県コシヒカリで542kg/10a)を達成することができました。

有機水稲栽培は、慣行栽培と比べて管理のポイントがいくつか異なりますが、「使用する資材」「雑草対策」「施肥」のポイントを押さえることで安定した栽培が可能になります。
特に、アイガモロボによる雑草対策と適切な栽培管理を組み合わせることで、省力化と収量確保の両立が期待できます。
本連載でご紹介したポイントを参考に、ぜひ今年の栽培から実践してみてください。