セルトレイ育苗について(入門編) ~培土と管理方法~
今回は、ヰセキで取り扱っているセルトレイ育苗専用培土と、育苗のポイントについて紹介します。野菜の育苗培土、というと様々な種類がありますがセルトレイ育苗には、セルトレイ育苗専用の培土(セル培土)がおすすめです!
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井関農機(株)
「せっかく育てた苗が徒長してしまった…」「定植時に根鉢が崩れてしまう…」そんな経験はありませんか?
野菜移植機で植え付けを行うには、機械に適した苗を育てることが重要です。
今回は夢総研で実践したセルトレイ育苗のポイントをご紹介します!
野菜移植機で植え付けを行うには、機械に適した苗を育てることが重要です。
特に全自動移植機では、トレイ内のすべての苗を移植機の爪で抜き取り植えるため、苗の大きさや揃い具合、根鉢の状態が移植精度を大きく左右します。
移植機に適した苗の条件は、
◎ まっすぐで、徒長していない丈夫な苗
◎ 根鉢の形成が良く、トレイからきれいに抜き取れる苗
です。一方で、
× 茎が伸びて曲がった苗
× 引き抜いた際に根鉢が崩れてしまう苗
では、移植作業がスムーズに行えない場合があります。

今回は、機械移植に適した良い苗を育てるポイントについて、
①良い苗を作るための培土選び
②根鉢をしっかり作る管理
③徒長を防ぐ育苗管理
④育苗環境のモニタリング管理
の4つのポイントに分けて紹介します。
セルトレイ育苗では、培土選びが苗の出来を左右する重要なポイントです。
ヰセキのセル育苗専用培土は、軽量で根張りしやすく、機械移植に適した根鉢を作りやすいよう設計されています。また、播種時や育苗中のかん水ムラは生育ムラの原因となるため、均一な管理を心掛けましょう。
さらに、培土は時間の経過とともに品質が低下するため、前年の残りではなく、その年の培土を使用することがおすすめです。
▷ セル育苗専用培土の特長や、生育ムラを防ぐ管理方法はこちら
セルトレイ育苗について(入門編) ~培土と管理方法~ | Amoni

セルトレイ育苗では、移植時に崩れにくい根鉢を作ることが重要です。
そのためには、まず浮かし育苗がポイントになります。
育苗トレイを地面から浮かせ、底面を空気に触れさせることで、根がセル内部で巻き、根鉢が形成されやすくなります。
また、播種時には培土をしっかり詰めることや、通気性の良い育苗箱を使用することも大切です。
一方で、水管理にも注意が必要です。乾燥しすぎると根鉢形成が遅れ、逆に過湿になると徒長の原因になります。
▷詳しい資材選び・浮かし育苗・水管理のポイントはこちら
セルトレイ育苗について(入門編)~根鉢形成の良い苗を作るには~ | Amoni


セルトレイ育苗で避けたいトラブルの一つが「徒長」です。
徒長した苗は茎が細く伸び、倒れやすくなるため、定植作業にも影響します。

徒長の主な原因は、
です。
キャベツのセル育苗で行った試験では、特に日照不足の影響が大きく、日照が不足した環境ではかん水量が多いほど徒長しやすいことが分かりました。
曇天が続く場合や遮光を行う場合は、天候に合わせてかん水量を調整することが重要です。
▷徒長を防ぐための管理方法・試験結果はこちら
育苗では、ハウス内の温度や水分状態を把握することも重要です。
環境モニタリング装置「ハウスファーモ」をキャベツのセル育苗で使用したところ、地中湿度センサーによって、かん水による水分変化を確認することができました。
センサーの設置方法には課題があるものの、遠隔からかん水状況を確認するなど、育苗管理のサポートに活用できる可能性が確認できました。
また、温度や日射量などの環境データを蓄積することで、今後の育苗管理の改善にも役立てることができます。


▷ハウスファーモを使ったセル育苗の検証はこちら
セルトレイ育苗で良い苗を作るためには、
適した培土を選び、生育を揃える
根鉢がしっかり形成された苗を作る
徒長を防ぎ、丈夫な苗に育てる
育苗環境を把握して安定した管理を行う
ことが重要です。
基本的な育苗管理に加え、環境モニタリング技術も活用しながら、定植後の生育につながる丈夫な苗づくりを目指しましょう!
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