実証

2021.10.27更新者:ISEKI

「納豆菌の力」をたまねぎに使ってみた!

「納豆菌の力」をたまねぎに使ってみた!

微生物資材「納豆菌の力」を使ってたまねぎを栽培してみました。微生物資材お探しの方、特に必見です!

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概要

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「納豆菌の力」をたまねぎに使ってみた!

「納豆菌の力」は、枯草菌(納豆菌は枯草菌の一種)を数種類ブレンドした微生物資材です。納豆菌の力を施用することで、ワラなどの大きな有機物を最初に分解してくれる菌が増え、全体の微生物が増加し、作物を育てやすい土へ改善する効果があります。

今回はたまねぎ栽培で「納豆菌の力」を使用し、収量等どのような効果が現れるか検証してみました。


レポート1

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たまねぎと納豆菌の力

たまねぎは苗を育苗し、本圃に移植する体系が一般的です。たまねぎは移植時に活着が悪いと生育不良や抽苔の原因となり収量減となることがあります。

納豆菌の力は土壌の微生物環境を整え作物を育てやすい土へ改善する効果があります。納豆菌の力はたまねぎと相性が良く、昨年から実証栽培を行っているISEKIスマートファームではたまねぎが大きくなるという効果が現れています。また、たまねぎの大産地である北海道では、納豆菌の力を使って栽培を行う生産者が増えてきています。

今回の試験では移植と同時に納豆菌の力を散布することで移植時の活着を助け、収量アップを目指して栽培試験を実施しました。

 


レポート2

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試験方法

・散布方法 :移植機かん水

ヰセキのたまねぎ移植機にはかん水装置がついており、植付けと同時に水が株元に散布されます。今回の試験ではかん水装置の水タンクに納豆菌の力を混ぜ、苗の植付け時に散布を行いました。

・散布液の調製

「納豆菌の力」の原液が10aあたりに500ml入るように水に希釈します。今回の試験では、500倍に希釈し1株あたり12mlで散布しました。


レポート3

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栽培開始! 移植・納豆菌散布

実証試験は神奈川県の協力農家様の圃場にて行いました。詳しい機械作業の様子はこちらの記事(https://amoni.iseki.co.jp/report/1688)を参照ください。

移植日:2020年12月9日

品種:ケル玉

4条植え(株間12㎝、条間20㎝)

うね体系

施肥量

 


レポート4

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途中生育(4/13)

見た目に関しては大きな差は無いように見えます。生育調査を実施した結果、葉数が納豆菌区で若干増加していました。


レポート5

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収穫(6/17)

無処理区、納豆菌区とも病害虫被害等に遭わず、無事収穫を迎えることができました。収穫したたまねぎを持ち帰り収量の比較をしていきます。


レポート6

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収量調査 「納豆菌の力」区でサイズアップ!

3月の生育調査時には大きな違いは見られませんでしたが、収穫後の木になる結果は・・・

収量は納豆菌の力区で約6.2tとなり無処理区に比べて増収となりました。(17%増)

 

たまねぎの出荷規格表と照らし合わせ、各サイズの個数を比較しました。

 

 

重量、横径ともに無処理区に比べて納豆菌区で大きい値となりました。それに伴い、納豆菌区で2L玉、L玉の個数も増加するという結果になりました。

今回の実証試験では納豆菌の力を使うことでたまねぎのサイズアップにつながりました!次はぜひ皆さんが体感してみませんか?