実証

2023.09.11更新者:ISEKI

水稲生育予測の活用解説 これであなたも水稲マスター!

水稲生育予測の活用解説 これであなたも水稲マスター!

「水稲生育予測機能」とは、栽培場所・品種・移植日を入力することで、「幼穂形成期」、「出穂期」、「成熟期」の予測ができる機能です。今あげた予測できる3つの生育ステージは、追肥のタイミングや水管理などで重要です。これらの生育ステージがいつになるか、前もって知っておくことで各作業の段取りをある程度決めておくことに役立ち、余裕をもった作業につなげることができます。

 

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概要

テーマ登録日2022.03.17

導入 水稲予測

「水稲生育予測機能」とは、栽培場所・品種・移植日を入力することで、「幼穂形成期」、「出穂期」、「成熟期」の予測ができる機能です。今あげた予測できる3つの生育ステージは、追肥のタイミングや水管理などで重要です。これらの生育ステージがいつになるか、前もって知っておくことで各作業の段取りをある程度決めておくことに役立ち、余裕をもった作業につなげることができます。

この記事では段落ごとにテーマを設けて随時機能の紹介をしていきます。


レポート1

最終更新日2022.03.17

水稲生育予測機能の使い方(①)

今回は水稲生育予測機能の使い方について説明していきます。

Amoniトップページの水稲生育予測をタップします。

※水稲生育予測を使用するには会員登録が必要です。(無料)

 

 

次にこのような画面が表示されます。「地点登録MAPの表示/非表示」をタップします。

 

 

 

タップするとこのような画面が出ます。ここで生育を予測したい圃場の場所を設定します。

 

 

圃場場所設定のやり方は2通りあります。1.自宅などから圃場の住所を入力する方法と、2.現在地で設定する方法があります。どちらかの方法を使用して圃場場所を設定します。

 

 

圃場場所が設定出来たら、次に作付けする品種と移植日を入力します。入力後「検索」をタップします。

 

 

 

生育予測結果が出力されます。この予測機能では、①圃場設定した場所(1㎞メッシュ)の日平均気温 ②品種 ③移植日から演算し、予測値が出力されます。あくまで予測値のため実際の生育とは誤差が発生しますので、目安としてご活用ください。

次回は、水稲予測機能の使い方(+α編)にて、今回紹介しきれなかった機能について説明していきます。


レポート2

最終更新日2023.06.22

水稲生育予測機能の使い方(②)

前回から続いて説明していきます。

水稲予測では植える苗姿を入力することでより正確に予測を表示することができます。

「使用した苗」か「葉齢」のどちらかを選んで入力します。

 

【使用した苗】
「使用した苗」にチェックを入れ、下の枠をプルダウンし、5種類の苗姿から選択します。

表示の苗姿は下記の通りの定義です。
・不完全葉を第1葉としてカウントする
・苗姿と葉齢の対応
乳苗:2.0
稚苗:3.2
中苗:4.5
成苗(箱育苗):5.5
成苗(苗代育苗):6.8

この写真の苗であれば3.2葉と入力します。

【葉齢】
「葉齢」にチェックを入れ、下の枠に葉齢を入力します。
・葉齢の数え方は上記の定義通りです。


レポート3

最終更新日2023.06.23

水稲生育予測機能の使い方(③)

品種について説明していきます。

エーモニーの水稲予測では、下記キャプションのコシヒカリのように2つある場合がります。
この場合、「コシヒカリ【標準】」と「コシヒカリ」の両方で予測をしてみて、例年の感覚と近い方を利用するようにしましょう。
迷ったら、まずは【標準】と書かれている方を使いましょう。

また、ななつぼしのような品種では「ななつぼし【寒冷地】」と「ななつぼし」の2つがあります。
この場合は、本州地域は「ななつぼし」を使い、北海道地域は「ななつぼし【寒冷地】」を使って予測しましょう


レポート4

最終更新日2023.07.27

水稲生育予測機能の使い方(④)

水稲予測機能に登録されていない品種もあります。
この場合、登録されている品種と比べて考えます。

【例:てんのつぶ(福島県)】
てんのつぶは福島県の奨励品種であり、福島県HPを見るとひとめぼれに比べ出穂期は2日遅い、成熟期は3日遅いとあります。そのため、ひとめぼれで生育予測を行い、出力された日月から勘案します。
※出力された日月は参考とし、実際の生育状況、気象条件を参考に判断してください。


レポート5

最終更新日2023.07.27

出穂期について

追肥は後半の生育を保つために行われ、籾付き、籾の成熟度合に影響します。また、不適切な時期での追肥は節間伸長による倒伏や、窒素過多による食味低下を招く場合があります。
このため、出穂期から逆算し、適切な時期での追肥が必要となります。

【例:コシヒカリ(茨城県南部)】

表にあるように、出穂前20日頃に生育状態を確認します。
水稲予測を行うと出穂日7/29と出力されました。そのため7/9頃草丈、葉色を確認します。
追肥を行うと判断すれば、出穂15日前すなわち7/14頃に追肥を行います。

下の写真はヰセキ実証圃場7/11頃の幼穂の様子です。幼穂の長さから追肥時期と判断し追肥作業を行いました。


レポート6

最終更新日2023.09.11

収穫期

水稲予測機能は日々の気象情報を参照し結果を出力しています。そのため、日が進むにつれて予測日も変動します。予測は最新のものの方がより、実態と近い形になります。前回の記事と同じ条件で検索したところ、収穫日は2日早まりました。

ヰセキ実証圃では天候、人繰りの関係もあり9/6に収穫作業を行いました。


レポート7

最終更新日2023.09.11

まとめ

農業は自然を相手にする仕事です。近年は気候変動の影響もあり生育が早まることも多くなっています。栽培の見通しを立てることで余裕を持った計画、作業につながります。皆さん余裕を持ってご安全に行きましょう!