セルトレイ育苗について(入門編) ~培土と管理方法~

今回は、ヰセキで取り扱っているセルトレイ育苗専用培土と、育苗のポイントについて紹介します。野菜の育苗培土、というと様々な種類がありますがセルトレイ育苗には、セルトレイ育苗専用の培土(セル培土)がおすすめです!

※本記事は2020年5月20日に井関農機㈱のHP(夢総研だより)に掲載された内容を転載・再編集しています。

セルトレイ育苗について(入門編) ~培土と管理方法~

専用培土のおすすめポイント

セルトレイ育苗専用の培土は、従来の園芸培土より軽量! 軽くて持ち運びも楽ちんです また、より根巻きが良く、機械移植に最適です。

ヰセキのセル培土なら、pH・水分が調整してあるので、開封後すぐに使用することが出来ます!

ヰセキのセル培土、ぜひ使ってみてください

ISEKIのセルトレイ育苗培土を紹介した画像

もし生育ムラになってしまったら

よし!いい苗作るぞ!と育苗をスタートしたけど、あれれ・・・ 生育ムラになっちゃった!どうしよう・・・・

そんな時は!

生育の遅れている部分にだけ、部分的に液肥で追肥を行いましょう! 少し手間はかかりますが、これにより、ある程度ムラをなくすことは出来ます。

セルトレイ育苗で生育ムラが発生した際の対処方法の説明

生育ムラの原因は・・・

生育ムラは主に以下が原因で発生してしまいます。

① 育苗時のかん水がムラになっている

毎日のかん水がムラになっていると、水の足りていないところが小さくなってしまいます。特に乾きやすいのが・・・・トレイの端!

かん水は1日数回に分け、乾きやすい部分は多めに水をかけるようにしましょう。

② 播種時のかん水がムラになっている

播種時のかん水がムラになっていると、発芽ムラになり、そのまま生育ムラになってしまいます!

播種時のかん水は均一になるよう心がけましょう。

③ 古い培土を使っている

セル培土には有機物を多く使用しており、水分も高めに調整しているため、年やシーズンをまたぐと、未開封の状態でも品質が落ちてしまうことがあります。

そんな培土を使ってしまうと、生育ムラになってしまうことが!

その年の培土は、その年のうちに使い切る!を心がけ、計画的に播種を行いましょう。

原因となる状態を適切に対処して、生育ムラを減らしましょう。

苗を徒長させない管理って?

暑い時期の育苗で、一番気になるのは・・・・徒長!

苗がひょろひょろになってしまう、足が長くなってしまう、どうやったら徒長させずに育苗できるだろう?、とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

セルトレイ育苗で苗が徒長した場合の原因の説明

徒長の原因とは・・・

苗の徒長は主に以下が原因で発生してしまいます。

① かん水量が多すぎる

暑い時期だとどうしても水をたっぷりかけたくなるけれど・・・・ かん水量は、夕方に培土の表面が少し乾いてくるくらいがベスト!

夕方のかん水は控えましょう。

また、曇りの日にたっぷり水をやってしまうのもNG。曇りの日・雨の日にはかん水を控えましょう。

風通しが悪い

育苗場所の風通しが悪いと、徒長しやすくなります。積極的な換気を心がけましょう!

培土の肥料分が多い

培土の肥料分が多いと、徒長しやすくなります。

ヰセキのセル培土は肥料分の異なるタイプを準備していますので、徒長にお悩みの場合、培土の肥料分を見直してみるのも良いかもしれませんね。

定植に向け、良い苗を作りましょう

執筆者

井関農機(株)

井関農機(株)

農業機械の開発、製造、販売を行う農業機械総合専業メーカー。1926年創立以来、農業の機械化・近代化に貢献。魅力ある「農業=儲かる農業」の実現に向け「ハード(農業機械)」と「ソフト(営農技術)」の両面からお客さまの営農スタイルに合ったベストソリューションの提供に取り組んでいる。

執筆者

井関農機(株)

井関農機(株)

農業機械の開発、製造、販売を行う農業機械総合専業メーカー。1926年創立以来、農業の機械化・近代化に貢献。魅力ある「農業=儲かる農業」の実現に向け「ハード(農業機械)」と「ソフト(営農技術)」の両面からお客さまの営農スタイルに合ったベストソリューションの提供に取り組んでいる。