実証

2024.07.09更新者:ISEKI

次期型アイガモロボ実証中!!

次期型アイガモロボ実証中!!

ご好評の声をいただいている自動抑草ロボット“アイガモロボ”

次期型のアイガモロボの実証を全国で行います。

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概要

テーマ登録日2024.06.21

アイガモロボをより使いやすく…

ヰセキは有機水稲栽培で課題となっている雑草対策の解決の一手として、水田の抑草を自動で行う「アイガモロボ」を昨年から販売をしています。ご好評の声をいただいておりますが、お客様の更なるご要望を受けて次期型のアイガモロボの実証を全国で行います。

夢総研では、抑草機能・生育への影響はそのままに“適応条件の拡大”と“操作の簡易化”を備えたアイガモロボの実証状況をレポートします


レポート1

最終更新日2024.05.07

次期型ロボットの実証ポイント

主な実証ポイントは2つです

その① 適応条件の拡大

現行型ロボットは、抑草効果を得るため(圃場内でのスタックや苗抜きを回避するため)に適用条件として圃場の均平(±4cmの均平確保)と適切な水管理(最低水深5cm以上)が推奨されています。

次期型は、推進方式をスクリュー型からブラシ型に変更することで、圃場の均平精度および最低水深といった適応条件の拡大を目指します!

※蒸気船のように船体の両サイドについている車輪(ブラシ)が水をかいて進みます

その② 使用方法を簡単に

現行型ロボットは、圃場の形を入力し、その範囲内を碁盤の目状に走行します。

次期型は、圃場内をランダムに航行しながら圃場の形を学習する方式の導入を検討しています(お掃除ロボットのような仕組み)。また、次期型はロボットのサイズや組み立て方も大きく変更となっています。そこで、航行方式やロボットのサイズ、組み立て方の変更によりアイガモロボの使用が簡単になったかを検証します。

その③ 雑草の抑制効果

現行型では栽培初期の雑草の抑制効果を確認しており、その結果、実証圃場(茨城県)では収量 9俵/反以上を達成しました(2023年)。

今後は、生育調査を通して次期型でも今まで通り、雑草の抑制効果があるかどうかを実証していきます!


レポート2

最終更新日2024.05.07

圃場準備

実証を行う圃場(茨城県)は、過去3年間、有機栽培で水稲を作っています。昨年は、現行型のアイガモロボの適応条件(±4cmの均平)に合うようにレーザーレベラーを使用して圃場の均平化を行いました。今年は、適応条件の拡大を検証するため、レーザーレベラーを使わずに、代かきのみで圃場を準備しました。

使用機械:TJV755、サイバーハローTXZ501

また、雑草の発生を抑制するために”2回代かき”を行いました(荒代かきを4/27、本代かきを5/7)。

※2回代かき・・・荒代かき後、水を張ったまま(10日以上が効果的)水温を上げておくことであえて雑草を発芽させます。出てきた雑草を本代かきで練り込む、または浮かせることが出来ます。


レポート3

最終更新日2024.05.09

育苗

品種:コシヒカリ                                                                                播種日:4/16                                                                                 播種量:130g(乾籾)                                                                                            育苗培土:ヰセキ培土 有機

有機栽培は、化学農薬・化学肥料は使用できないため、有機JASに適合した資材を使う必要があります。今回使用した「ヰセキ培土 有機」は、有機JASに適合した培土で全国各地でお客様よりご好評をいただいております。

育苗管理(播種・かん水等)は慣行栽培と同様なので、有機培土を使用しても順調に苗をつくることが出来ました。

今回、移植直前に気温が上がり過ぎたため、約18cmと目標よりもやや長い苗になりました。


レポート4

最終更新日2024.05.11

田植え&アイガモロボ投入

移植(5/9)は50株/坪で行い、1日あけた5/11にアイガモロボを圃場に投入しました。

アイガモロボの組み立て方は、

①本体から出ている軸にブラシをさす                                                                                  ②ねじで止める

とシンプルで、5分ほどで組み立てが完了しました。

また、現行型からひと回り小さくなったことで重量が約1/3と軽くなり、1人で簡単に持ち運べました。

アイガモロボは太陽光パネルによる充電で稼働するので、投入前に2時間ほど屋外に静置し充電させてから圃場に投入しました(投入した圃場の大きさは43aと37aです)。

 

現行型は、投入時、位置情報補正のためにロボットを回転させたり、稼働圃場の形を設定したりとスマートフォンを必要とする手順がいくつかあります。しかし、次期型ではそれらが不要となり、ロボットの電源ボタンを押せばすぐに稼働できます。

ここまでの“簡単な組み立て“持ち運びやすさの向上”“投入の簡易化”といった実証ポイントの2つめでもある使用方法を簡単にを実感することが出来ました。

次期型は、電源ボタンを押して後は圃場に入れるだけ


レポート5

最終更新日2024.06.21

稼働の様子

実証ポイントである”適応条件(均平・水位)の拡大”を確認していきます!

検証①-A 適応均平条件について

次期型を投入した圃場はロータリー耕のみで準備しましたが、推進方式をブラシ型にして推進力が向上したことにより、乗り越えられることも増えてきました。

 

検証①-B 適応水位条件について

現行型ロボットを使う際は水深(最低水深5cm以上)の確保を推奨しているため、深水でも水没しないような苗が必要となります。しかし、水位を深めにすると水田の高低差により、より深いところが出来てしまい、結果として苗が水没してしまう可能性が出てきます。

そこで、実証圃場では最低水深をより浅くすることが可能かを検証するため、水深を3cm(水位センサーで計測)に保ち、アイガモロボが稼働させました。

その結果↓

スタックすることなく、順調に稼働することが出来ました!

ちなみに…

ブラシの素材や形状を新しくしたり、長さを調整したりと試行錯誤を繰り返しております‼

 


レポート6

最終更新日2024.06.21

アイガモロボ引き上げ

ロボットの投入から3週間が経ち、草丈が35㎝を超えてきたので引き上げました。

雑草の発生は概ね抑えられており、慣行栽培と同等の生育がみられます。

アイガモロボ引き上げ後の圃場の様子

次期型では、水のにごりやトロトロ層での抑草効果に加え、ブラシが水底を掻くことで発生初期の雑草を浮かせる効果も見られました(圃場の条件によるため、必ずしも雑草が抜けるわけではありません)。

 

ちなみに…

 

水位を安定して管理をするために水田ファーモがおススメです‼

水田ファーモについて>>>「スマート水管理で水稲栽培『水田ファーモ』」

 

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