実証

2021.07.06更新者:ISEKI

茨城県つくばみらい市でスマート農業実証中

茨城県つくばみらい市でスマート農業実証中

茨城県つくばみらい市と井関農機は連携協定を結び、作物生育に関係するスマート農業の実証を取り組んでいます。スマート農業について個々の技術をレポート形式でご紹介します。

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概要

テーマ登録日2021.05.12

茨城県つくばみらい市で水稲のスマート農業の実証

茨城県つくばみらい市と井関農機(株)は連携協定を結びつくばみらい市内生産者の皆様にご協力いただき、スマート農業の実証を行っています。最先端の技術を活用し、作物生産の【生産技術の向上】【コスト低減】【高品質な農産物の栽培方法の確立】を目指し取り組んでいます。

2021年度取組み内容(予定)

①センサで土壌状態を検知し施肥量を自動調整(可変施肥田植機) :5月

②スマート水管理(水田ファーモ)                                                         :5月

③人工衛星で生育管理(天晴れ)                 :7月

随時ご紹介していきます。


レポート1

最終更新日2021.05.12

センサで土壌状態を検知し施肥量を自動調整

可変施肥田植機

可変施肥田植機

ヰセキの可変施肥田植機は2つのセンサが作土深(作土層の深さと)SFV(Soil Fertility Value:土壌肥沃度 )を田植しながらリアルタイムで検知し、施肥量を自動で調整します。土壌の状態に合わせてピンポイントに施肥することで生育を標準化し、稲の品質と収量を確保します。

可変施肥田植機について詳しくはこちらをクリック井関農機ホームページ

つくばみらい市の生産者の方々にご協力頂き、各圃場で可変施肥田植機を活用し生育ムラのない水稲栽培を目指しました。

〇可変施肥田植機の結果

可変施肥田植機の結果(一部)

圃場A:前年度一部倒伏しました。可変施肥の結果から、土壌肥沃度の差が大きいことが分かりました。土壌肥沃度の高い所は減肥されています。結果的に19%の減肥率となりました。

圃場B::前年度倒伏はしませんでした。可変施肥の結果から、中央から水尻側にかけて作土深が深くなり減肥されました。結果的に6%の減肥になりました。

つくばみらい市の生産者の皆様より、可変施肥の結果から以下のようなコメント頂きました。

「そうそうここが深いんだよね、よく水が溜まるんだよね」

「ここ土がは肥えているのか~確かに河に近いからなぁ」

「今年は絶対倒したくないから肥料は減らしたい。必要ないところの肥料を減らしてくれてよかった❕」

今年は生育ムラのない水稲栽培のためにいいスタートが切れました!


レポート2

最終更新日2021.05.19

スマート水管理①【水田ファーモ 水位センサ設置】

水田ファーモ設置の様子スマート水管理システム水田ファーモの【水位センサ】を設置しました。【水位センサ】を設置すると離れていても圃場の水位が分かるようになります。

つくばみらい市は広くて、離れた圃場だと車で30分以上離れた場所にあるのですが、スマホを確認すると、すぐに全ての圃場の水位を確認することができます。

〇6月中旬の水位センサの情報です

アプリを開くとすぐに圃場の水位を確認できます。

どこで中干しを開始しているか一目瞭然ですね!

※地番などは伏せてあります。

 

水位センサを活用し水位の見える化でつくばみらい市生産者の皆様の水管理技術を可視化することができます。今後どのような管理をされるか、勉強させて頂きます!

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