実証

2021.07.06更新者:ISEKI

長野県 麦スマート追肥システムを用いて生育の均一化を目指す

長野県 麦スマート追肥システムを用いて生育の均一化を目指す

どうも皆さんこんにちは!夢総研です!

小麦生産では、収量・品質の高位安定化が強く求められています。その実現には、生育診断に基づく適期適量の追肥が必要ですが、生産現場では慣行の機械による均一散布が多く、適切な肥培管理が困難となっています。

そこで今回は機体前方の生育センサーで作物の生育量を測定することで、その生育量に基づき最適の施肥量を計算し、機体後方の施肥機において自動で可変施肥することができるスマート追肥システムを用いて生育の均一化の実証を行いました。

元肥の施肥量を変えた試験区を用意し、人為的に作り出した生育差や品質差を可変追肥で補正可能であるかどうかを検証していきます。

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概要

テーマ登録日2021.03.30

試験概要

達成目標

スマート追肥システムを用いて生育の均一化を目指す。

試験方法

(1)試験内容

  • 基肥または越冬後追肥量に差をつけて栽培し、人為的に収量・品質に差が出るように栽培を行う(下図参照)。
  • 各時期にそれぞれの処理区の片側半分のみスマート追肥システムに基づく追肥を実施する。
  • 各区の収量・品質を調査し、スマート追肥システムの収量・品質の調整能力を検証する。

(2)耕種概要

品種:東山55号 播種日:11月9日

播種量:10kg/10a 耕うん同時畝立播種 条間30cm

防除:11/10ボクサー乳剤散布

土壌改良資材:炭酸苦土石灰100kg/10a


レポート1

最終更新日2021.03.30

1回目のスマート追肥(茎立期)を実施しました

実証試験1回目のスマート追肥を実施しました。越冬後から茎立期をターゲットにした追肥で主に収量に大きく影響がある時期となっています。

今回は試験区④⑤⑥にてそれぞれセンシングを行い、硫安を10-20㎏/10a(2.1-4.2N㎏)の範囲で可変追肥を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

可変散布MAP(kg/10a)


レポート2

最終更新日2021.04.19

2回目のスマート追肥(止葉展開期)を実施しました

実証試験2回目のスマート追肥を実施しました。止葉展開期をターゲットにした追肥で主にタンパク質含量に大きく影響がある時期となっています。

特に小麦ではでタンパク質含量が品質に直結するため、通常のスマート追肥とは逆に生育が良いところに多く追肥を行いさらなるタンパク質向上を目指しました。

今回も硫安を使用し、試験区⑦⑧⑨にて9.5-19㎏/10a(2-4N㎏)の範囲で可変追肥を行いました。

可変散布MAP(kg/10a)

センシングMAP(S1値)