トラクタでマップ連動可変施肥!畑作物でも可変施肥ができます。

大豆作で可変施肥を使い、生育均一化・施肥量適正化の両立にチャレンジしました。マップ連動可変施肥はスケールメリットが得られる技術です。新たに農地を取得した際など、ほ場のポテンシャルをデータで取得できるマップ連動可変施肥で、効率的な営農につながります。

可変施肥について

「可変施肥」は、作物の生育状況や土壌の肥沃度に合わせて、作業機が施肥量を自動的に調整する技術です。ヰセキは2023年にマップ連動可変施肥に対応したトラクタBFシリーズをリリースし、可変施肥技術は水稲だけでなく、畑作物へも利用範囲が拡大しました。可変施肥はスケールメリットを得られる技術です。今回は水稲や麦との輪作相手になる大豆でマップ連動可変施肥を使用し、施肥作業を実施しました。
※大豆は水稲や麦に比べ、元肥施肥量が少ないため可変施肥による諸影響(収量や施肥量、コスト効果)は小さい傾向があると考えられます。可変施肥の一事例としてご参照ください。

マップ連動可変施肥は、人工衛星のほ場センシングデータをトラクタに取り込み、施肥機のシャッター開度や繰り出しモータが制御され可変施肥を行います。可変施肥を行うことで、①作物生育が揃う②施肥量の適正化 のような効果が期待できます。

マップ連動可変施肥に適応している機種

マップ連動可変施肥に適応している機種は下記になります。詳細はヰセキ販売店にお問い合わせください。

BFシリーズのZ型

大豆での使用例

使ってみた

今回はザルビオフィールドマネジャーで大豆ほ場をセンシングし、地力マップデータを取得します。作付けを予定しているほ場は、地力の濃淡に差が見られます。得られたデータをBFトラクタに読み込ませ、ブロードキャスタで元肥を可変施肥しました。

地力マップ
実際のほ場写真 2025/8/30

施肥の増減肥は、ほ場内の地力が中間のエリアを基準に±10%の設定で行いました。増減肥量の調整はザルビオフィールドマネジャー上で任意に変更可能です。また急遽施肥量を変更したい場合でもトラクタのモニタ上でも変更が可能です。

収量の均一化につながりました!

施肥後は通常通り大豆を栽培しました。その後、ほ場の複数地点で坪刈り収量の算出を行いました。坪刈りの平均収量は316㎏/10aとなりました。坪刈りのため実収量よりは30%ほど多いと考えると、まずまずの収量を得ることが出来ました。

生育状況は、2024年作の均一散布ほ場と比較したところ、圃場内での収量ばらつきが小さくなっており収量をおとさずに生育均一化につながりました。

また、均一散布した場合より可変施肥では、施肥量が適正化したことで施肥量を8%(10aあたり約3㎏)削減することができました。肥料コストを削減しつつ、収量をしっかり確保することができました。

まとめ

大豆作で可変施肥を使い、生育均一化・施肥量適正化を両立することができました。今回1圃場での検証でしたが圃場枚数が増えると、スケールメリットが得られる技術です。新たに農地を取得した際など、ほ場のポテンシャルをデータで取得できるマップ連動可変施肥で、効率的な営農につながります。

執筆者

井関農機(株)

井関農機(株)

農業機械の開発、製造、販売を行う農業機械総合専業メーカー。1926年創立以来、農業の機械化・近代化に貢献。魅力ある「農業=儲かる農業」の実現に向け「ハード(農業機械)」と「ソフト(営農技術)」の両面からお客さまの営農スタイルに合ったベストソリューションの提供に取り組んでいる。

執筆者

井関農機(株)

井関農機(株)

農業機械の開発、製造、販売を行う農業機械総合専業メーカー。1926年創立以来、農業の機械化・近代化に貢献。魅力ある「農業=儲かる農業」の実現に向け「ハード(農業機械)」と「ソフト(営農技術)」の両面からお客さまの営農スタイルに合ったベストソリューションの提供に取り組んでいる。