中型トラクター向け乾田直播作業機のご紹介
乾田直播といえば大きい圃場で大きい作業機を使うイメージが定着していますので、「ウチは圃場が小さいから無理かな」と諦めている方も多いと思います。そんな方にピッタリな、比較的取り回しのいい50~60㎰程度のトラクターで使える作業機をご紹介します。
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ISEKIグループ
中型トラクタ向け乾田直播作業機の紹介記事、2回目の今回は均平に使う作業機について解説します。安価な均平作業機についてもご紹介しますのでぜひご覧下さい。

乾田直播栽培では図のように圃場の均平が大切です。

乾田直播では代かきを行わないので、均平をとるための作業機が必要になります。
そこで今回の記事ではレーザーレベラーと安価に簡易レベリング作業のできるリヤグレーダを用いた均平システムについてご紹介していきたいと思います。
レーザーレベラーはレーザー発光機により高さを測位し、高さが均一になるよう作業機を自動上下しながら圃場を均平にする専用作業機で、高速かつ高精度な作業ができます。
レーザーレベラーには、けん引タイプと直装タイプがあり、それぞれ長所、短所があります。
直装式は後進で圃場の四隅まで作業機を寄せることができますが、けん引式は圃場の四隅まで作業機を寄せずらいので、四隅の均平がとりにくい欠点があります。
一方、けん引式は比較的軽いトラクタでも幅の広い作業機を使えるのが魅力です。直装式はトラクタのロアリンクで作業機を持ち上げるため、軽いトラクタでは、幅の広い(大きく重い)作業機を使えないのがけん引式に対する欠点になります。
ここからは50~60PS程度の中型クラスのトラクタでも使えるレーザーレベラーをご紹介していきます。
直装タイプ
スガノ農機(株)
L20A
作業幅 2m

(株)ピポリー技研製作所
LE-T2500
作業幅 2.5m
LE-T3000
作業幅 3m

けん引タイプ
スガノ農機(株)
L32P
作業幅3.2m
軽量タイプ

スガノ農機(株)
L32S
作業幅3.2m
標準タイプ

(株)ピポリー技研製作所
LG-3000
作業幅3m

レーザーレベラーのレーザー測位装置を、GNSS(GPS)レベリングシステムに変更したものをGNSSレベラーといいます。
GNSS(GPS)レベリングシステムはレーザーレベラーをGNSSの高さ測位によりコントロールするシステムです。
GNSSレベリングシステムを用いるメリット
また、GNSSレベリングシステムに対応しているトラクタと組み合わせるとリヤグレーダーや代かきハローを使った均平作業ができます。
GNSSレベリングシステムは自動直進システムを提供しているメーカーが取り扱っており、安価な物だと70万円台(税込 取付費用別)からあります。
代表的なメーカーの例

リヤグレーダは手動で圃場の土を動かし整地する作業機ですが、最近はGNSS(GPS)レベリングシステムと連携させることで簡易レベリング作業機として使うことができるようになりました。
リヤグレーダを用いた簡易レベリング作業を行うには以下の3つが必要です。
(株)タカキタ マルチグレーダがGNSSレベリングシステムに対応しています。(2026年3月現在)
MGシリーズ
作業幅:1.5m~2.4m
※レベリング作業を行うには別途レベラーアタッチ(MG-L)が必要です。

詳細についてはこちらhttps://amoni.iseki.co.jp/article/3786/
ISEKIのBFトラクタにはGNSSレベリングシステムで測位した情報をトラクタに入力してロアリンクを自動上下し、作業機の高さ(標高)を制御することができる機能(レーザーオート)が標準で付いています。(25PS除く)
大型トラクタでは対応している機種もありますが、60PS以下のクラスで対応しているのはISEKIのBFトラクタのみですので、買い替えの際はぜひご検討ください。(2026年3月現在)

BFトラクタの詳細についてはこちらhttps://products.iseki.co.jp/lp/bf/
この構成だと、150万円以下で購入できます。(トラクタ除く)
また、作業画面はこのような感じで表示され、圃場の均平具合を確認しながら作業ができます。


リヤグレーダを用いた簡易レベリング作業は、均平精度や作業速度の面で専用機のレーザーレベラーにかないませんが、50~60PSクラスのトラクタに適合するレーザーレベラーの価格は400万円台から600万円台程度なので、機械投資を抑えたい方におすすめです。
乾田直播の均平作業に新しい選択肢が増えましたので、今回の記事を参考にして、お客様のニーズに合った機械を選んでいただければと思います。