
狭幅トラクタで白ネギ機械化一貫体系やってみた

ISEKIで新しく登場した大規模向け白ネギ機械を使い、機械化一貫体系での栽培をやってみました。条間130~150㎝の広幅条間にできる圃場にオススメの機械をご紹介します。
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井関農機(株)
8月の定植に向け、野菜の育苗を始めた方も多いのではないでしょうか。今回は、セルトレイ育苗で根鉢形成の良い苗をつくるための資材選び・管理方法についてご紹介します!
※本記事は2020年7月29日に井関農機㈱のHP(夢総研だより)に掲載された内容を転載・再編集しています。
野菜の定植を移植機で行う際重要になるのが、根鉢の形成です!
セルトレイ育苗で根鉢形成の良い苗をつくるための資材選び・管理方法は大きく3つ!
それぞれ見ていきましょう。
育苗する際は浮かし育苗で育苗していきます。
育苗箱を地面から浮かせて育苗を行うことでトレイ底面が空気に触れることにより、セルトレイ内部で根が巻き、根鉢が形成されます! もし地面に着けたまま育苗すると……根がトレイの外に出てしまい、根鉢の形成が悪くなってしまいます。
とにかく重要なのは、トレイ底面が空気に触れること!
浮かして育苗を行いましょう!
【浮かせる方法】
苗置き台に乗せる方法もありますが、プラスチック製コンテナや、鉄パイプ+コンクリートブロックの上に乗せる方法など、ご自宅にあるものを活用してOK!
もし浮かせずに育苗すると、裏に根がびっしり!引き抜くと崩れてしまいます…
そしてもう一つ気をつけたいのが徒長! 今年は長引く梅雨も相まって、徒長に悩まれている方も多いのではないでしょうか。
徒長させないためのポイント
①雨天時や曇天時、夕方のかん水を控える
かん水量は、夕方に培土の表面が少し乾いてくるくらいがベスト!
②風通しを良くする
積極的な換気を心がけましょう!
③培土の肥料分が多いと、徒長しやすくなるので注意!
こちらのページで詳しく書いています!
ぜひ、チェックしてみてください
根鉢形成の良い苗を作るための準備は、播種作業から始まります!
まず重要なのは、土詰め! きちんと培土が詰まっていないと根張りが悪くなる原因となります。
セルトレイ育苗にはセルトレイ育苗専用培土(セル培土)を用います。播種作業の際、まず初めにセルトレイに培土を詰めていきますが、セル培土はとても軽い培土のため、上からバサッと入れただけでは、きちんと詰まっていない場合があります。
そこで、セルトレイを5㎝程度の高さから、2~3回落とします!
これによって、培土が締まり、きちんと詰まっていない部分は培土が下がり凹みます。凹んだ部分に培土を足すことで、それぞれのセルにしっかり培土を詰めることができます。
培土を締める作業は忘れずに行いましょう
また、セルトレイと育苗箱の間に培土が多量に入った場合、根がセルトレイ外部に伸び、十分な根鉢が形成されませんので、取り除くようにしましょう。
根鉢形成の良い苗作りのためにもう一つ重要なのは、育苗箱には穴の多い水稲兼用箱やアンダートレイを使用する、ということです!
育苗箱には、水稲の育苗に多く用いられる、穴の少ない稚苗箱がありますが、稚苗箱ではセルトレイの底に空気が通らず、水が溜まったところに根が伸びてしまったり、病気が発生したりする場合があります。
徒長を抑えるためには曇天・雨天時はかん水を控えることが重要ですが、控え過ぎて根鉢が乾き過ぎると、根の生育が悪くなり根鉢形成が遅れるので注意が必要です!
曇天だからと数日水をやらない管理が続くと、特に乾きやすくなってしまいます。曇天の場合も、適度にかん水するようにしましょう。
また、移植の際に根鉢が乾き過ぎると、根鉢とセルトレイがくっついてしまい上手く抜けず根鉢が崩れてしまうことがあります。
移植2~3日前から根鉢の状態をチェックし、乾いている場合は水を多めにかけておきましょう。
ドブ付け後は多めに水を含んだ状態になりますので、しばらく水を切ってから移植してください。
ヰセキでは野菜育苗に用いる培土や資材も取り扱っています。
詳しくは、最寄りの取扱店までお問い合わせください。