中型トラクタ向け乾田直播作業機のご紹介”播種編”

中型トラクタ向け乾田直播作業機の紹介記事、3回目は乾田直播の真打、播種機をご紹介します。点播ができる汎用高速播種機(NTP)や、バリエーションの多い、ロータリーに直取り付けできる汎用播種機について解説していきます。

播種作業について

発芽率の安定化や発芽日をそろえるため、播種作業では播種深さを均一にすることが重要です。

一般的に、寒い地域では地温が低いので浅く、温かい地域では乾燥しやすいので深く播きます。

播種種深さの目安
東北北部 以北15㎜
東北南部 以南25㎜
※鎮圧前の深さ
(播種後の鎮圧で多少浅くなります)

浅すぎると籾が露出し乾燥害や鳥害が出やすくなり、3㎝以上の深さになると暖かい地域でも、発芽率の極端な低下や健全に育たない稲が増加しますので、播種機の設定には注意します。

播種作業機の特徴

汎用高速播種機 NTP

50~60PS程度の中型トラクタにも取り付けられる高速な播種機です。乾田直播用のNTPは8条播きと6条播きがあり、中型トラクタにマッチするのは6条播きになります。

種籾の繰り出し機構が目皿式なので、点播ができます。乾田直播で一般的に使われる播種機の中で点播が出来る機械はNTPのみです。(2026年4月現在)

メリット
点播になることで株が形成され、一般的な乾田直播の条播と比べ倒伏に強くなる
株間ができるので風の通りがよくなり、病害も出にくくなる
最高8㎞/hの高速で播種できる(条件による)
種子ホッパ容量が大きく作業中の種子補給回数を減らせる(1条あたり15ℓ)
デメリット
事前に播種床の造成が必要になる
重量があるので、装着できるトラクタが限定される
アグリテクノサーチ(株)
NTP-6B

ロータリ+汎用播種機

手軽に導入できるのは、麦などの播種で使われることの多いロータリーのスライドヒッチに取り付けるタイプの汎用播種機です。種類が豊富なので条件に合わせた機械の選択ができます。1条ずつユニットに分かれている物もあり、組み合わせによって何条播きにするか選べるのも魅力です。

メリット
既存のロータリが使えるので安価
50PS未満の小さなサイズのトラクタでも使える
播種同時施肥ができるものもある
デメリット
汎用高速播種機に比べると作業速度が出せない
(事前に十分砕土ができている場合は最高5㎞/h)
アグリテクノサーチ(株)
RXGシリーズなど
(株)向井工業
TS571シリーズなど

おわりに

高速性と点播が魅力のNTP、導入の手軽さやバリエーションの豊富さが魅力の汎用播種機。どちらが良いか、お客様の経営スタイルに合わせて最適な機械をお選びいただければ幸いです。また、もっと作業の高速化をお考えの方は大型トラクタでの播種体系も併せてご検討ください。

大型トラクタ体系についてや乾直の概要について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。https://amoni.iseki.co.jp/article/1892/

執筆者

ISEKIグループ

ISEKIグループ

2025年、井関農機が創立100周年を迎える記念の年に、国内広域販売会社6社と三重ヰセキ販売、井関農機 営業本部が統合し、新たに「ISEKI Japan」としてスタートしました。

これからも、私たちの「地域で農業を営む皆さまを一番近くで支えていきたい」という熱い思いを胸に、農業に関わるあらゆる場面で、日々皆様のお役に立てるよう努めて参ります。

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2025年、井関農機が創立100周年を迎える記念の年に、国内広域販売会社6社と三重ヰセキ販売、井関農機 営業本部が統合し、新たに「ISEKI Japan」としてスタートしました。 これからも、私たちの「地域で農業を営む皆さまを一番近くで支えていきたい」という熱い思いを胸に、農業に関わるあらゆる場面で、日々皆様のお役に立てるよう努めて参ります。