実証

2021.11.15更新者:ISEKI

「納豆菌の力」収穫直後にまいてみた

「納豆菌の力」収穫直後にまいてみた

今話題の「納豆菌の力」という微生物資材を水稲収穫後の圃場に散布してみました。

翌年に効果が現れるのか??

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概要

テーマ登録日2020.11.11

「納豆菌の力」収穫直後にまいてみた

納豆菌の力という微生物資材は、その名の通り納豆菌の仲間(枯草菌)を10種類程度ブレンドしたものです。

水稲や野菜において土壌環境を良くしてくれるため収量や品質をあげるといわれています。

昨年、水稲で苗や移植同時に散布した結果、収量が増加する傾向が見られました(‘◇’)ゞ

 

納豆と言えばわらからできる→つまり納豆菌はわらに住み着き分解が可能ではないか??

ということで、下記の調査を行うことにしました。

①秋の収穫後の圃場に散布し、わらの分解が進むのか

②翌年の水稲収量に影響が出るのか

さて、何かしらの効果が出るのか?

試験スタートです!!


レポート1

最終更新日2020.11.11

納豆菌の力圃場散布

夕日がきれいな今日この頃、収穫後の圃場に「納豆菌の力」を散布しました。

圃場の半分に4000倍希釈で200L/10aを乗用管理機で散布。

納豆菌の力の効果に期待です!!


レポート2

最終更新日2020.11.12

試験用わら設置in茨城

わらパック

わらパック

圃場上置きの様子

圃場上置きの様子

圃場埋め込みの様子

圃場埋め込みの様子

 

 

 

 

 

 

 

昨日に引き継づき、「納豆菌の力」のわら分解能力を確かれるため、

納豆菌を散布したわらパック、散布してないをわらパックを用意。

それを使って下記のような試験区を設けました。

<圃場上置き>
①未耕起
②未耕起+納豆菌の力

 

<圃場埋め込み>
③耕耘
④耕耘+納豆菌の力

さて、効果はいかに??

春が来るのが楽しみです(^^♪


レポート3

最終更新日2020.11.15

試験用わら設置in愛媛

茨城だけでは、効果はわからない。。。

ということで愛媛大学にも協力してもらい、わらの設置を行ってもらいました。

試験区としては下記の通り!!

<圃場上置き>
①未耕起
②未耕起+納豆菌の力

果たして各地で違いが出るのか??

 


レポート4

最終更新日2020.11.27

試験用わら設置in秋田

茨城、愛媛のだけでは、効果はわからない。。。

ということで秋田の農家様にも協力してもらい、わらの設置を行いました。

試験区としては下記の通り!!

<圃場上置き>
①未耕起
②未耕起+納豆菌の力

この地域は、雪が積もり4月ごろまで雪で覆われてるそう。

どのように納豆菌が現れるのか、楽しみです!!

 


レポート5

最終更新日2021.01.06

試験用わらが...in茨城

なんと、茨城圃場を確認してみると獣に遊ばれ無残なわら袋が。。。

せっかく苦労して作ったのに。。。

くよくよしても仕方ないので、対策を考えます!!


レポート6

最終更新日2021.01.07

獣対策で再チャレンジ in茨城

獣に次はやられまい。

完全に獣の被害を防ぐように防風ネットを被せました。

やれるもんならやってみやがれ!!

と言いつつも、何もないことを願います。


レポート7

最終更新日2021.03.23

無事わら回収in愛媛

いよいよ春がやってまいりました。

愛媛では田植えの準備で、耕耘をする季節にということでわらを回収です。

効果はいかに??

乾燥させてから重量測定です。

 


レポート8

最終更新日2021.04.02

無事わら回収in茨城

愛媛に引き続き、茨城でもわらを回収しました。

獣害対策のかいもあって、わらパックは無事でした。

圃場上のものと、土の中に埋まっているもの両方回収。

こちらも乾燥させて重量測定です。


レポート9

最終更新日2021.04.21

無事わら回収in秋田

今度は、秋田でわらを回収!!

雪の下にずっといたせいかわらがかなり湿っていました。

場所によって違いがありそうな予感。

こちらも乾燥させて重量測定の予定です。

 


レポート10

最終更新日2021.05.11

①試験 わら分解結果発表!!

しっかりと日陰で乾燥されたわらたちの体重を測定しました。

結果は以下の通り。

茨城の未耕耘上置き以外は、納豆菌の力でわらの重量が軽くなりました。

わらの重量が減ったということは、分解されたということか?

納豆菌の力の効果はあった模様!!

(茨城の未耕耘上置きは獣にやられて期間が短かったから効果が出なかったか?)

茨城では、引き続きこの圃場で水稲栽培試験を行います。

何かしら効果が出るでしょうか?


レポート11

最終更新日2021.05.12

いよいよ田植え

ついに田植えを行いました。

これからの結果が楽しみです(^^♪

<田植えの条件>

品種 コシヒカリ

植付条件 37株/坪

施肥窒素 6kg N / 10a

 


レポート12

最終更新日2021.06.07

田植え後の様子

田植えが終わってから3週間(5月12日移植)、写真を撮ってみました。

秋耕耘なしの圃場では、未処理で藻が発生しているのに対して

納豆菌の力をまいた方で藻の発生が少ない気が!!

納豆菌の力の効果なのか?収量に効果が出るのか楽しみです。

左未処理 右納豆菌

秋耕耘なし(左未処理 右納豆菌)

秋耕耘なし(左未処理 右納豆菌)

秋耕耘あり(左未処理 右納豆菌)


レポート13

最終更新日2021.06.21

中干開始

田植え後39日後の様子。

どちらの区も順調に育っています。

茎数が目標茎数に達したので中干しを開始しました。


レポート14

最終更新日2021.07.13

出穂目前!!

移植61日後の様子。

最高分げつ期を終え、いよいよ出穂に向けて穂の赤ちゃんができてきました。

幼穂の大きさは4~5㎝といったところでしょうか?

あと2週間ほどで出穂が見られそうです!!

 

圃場の様子

圃場で幼穂確認!!!

幼穂(穂の赤ちゃん♪)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


レポート15

最終更新日2021.07.28

納豆菌を穂ばらみ期にヘリで散布してみた

秋田で納豆菌の試験を行っている圃場で

ヘリで納豆菌の力を散布してみました(‘ω’)ノ

ヘリを飛ばすと1haの圃場も10分足らずで作業完了!!はやい!!

これからもうひと踏ん張りイネに活力を与えてくれることに期待です。

ヘリ散布の様子

散布時の水稲の様子

使用したヘリ


レポート16

最終更新日2021.10.09

いよいよ収穫!!

茨城で行った秋まき納豆菌の力の収量の結果の発表です!!

まずは収量ですが、無処理(507㎏/10a)に比べ、納豆菌の力を使った区では、1俵以上増収する結果に(582㎏/10a)!!

収量構成要素を見ると、穂数、1穂籾数が増加したことで、全籾重量が増えることが分かりました。

納豆菌の力を収穫後の秋にわらの上にまき、耕耘をしてすきこむことで下記のことが考えられます。

〇わらを餌に微生物が増加

〇分解されたわらを餌に他の微生物を増加

〇植物が使用できる無機態窒素が増加

〇植物体が吸収し、収量増加

 

これからも引き続き実証を行っていきます(‘◇’)ゞ

皆さんも、納豆菌の力で土づくりを行ってみてはいかがでしょうか?

 

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